意外な感染経路
卵を使った料理(マヨネーズなど自家製のもの)
卵を使ったものでは卵焼きなどの料理以外にマヨネーズやケーキなんかもあります。
マヨネーズの場合、調理の過程で火を通すことがないので特に注意が必要です。
マヨネーズを作る時には基本的に卵黄しか使用しません。
家庭で手作りマヨネーズを作るときなんかは特に、卵を卵黄と卵白に分ける際に割った卵の殻を使用して分けることがあると思います。
これが一番危険な行為なのです。
卵の場合、サルモネラ菌は中ではなく卵の外側(殻の表面)に付着していますので割った殻を使用して卵の卵黄と卵白をわけると生卵が直接殻の外側に触れる機会を作っていることになりますのでそこが感染経路になります。※スーパーの卵は除菌されてます。
ケーキもこれと同じ理由で、卵黄と卵白をわける作業で殻を使用してしまう場合感染の危険が伴います。
ケーキは熱を通すから安全ではないか?と思われるかもしれませんが、ケーキを調理する過程で作業ごとに手をしっかりハンドソープなどで毎回洗いますか?そこまでしない方が多いのではないでしょうか。
卵を触った手を水で軽く洗い、まだ菌が残っている手で布巾を触ってそれで調理台などを拭いたり、他の調理器具に触ったりなど、それだけで菌は付着し感染の可能性は広がっていくのです。
ペットの保菌
感染経路として卵や生肉がよく挙げられますが、ペットからも感染の危険があります。
犬や猫などのペットも体内にサルモネラ菌を保菌している場合があり、主に糞便を処理した際、糞便を介して人に感染する可能性があります。ペット自体はサルモネラ菌によっての病状はほとんど発症しませんので健康なペットにも注意が必要です。
ペットの場合はペットが舐めたり触れたりしている場所も感染経路になりうるので次亜塩素酸ナトリウム液の薄め液などで拭いたりして除菌し感染経路を増やさないことが大切です。
まな板、包丁も除菌しましょう
まな板や包丁も間接的に感染経路になる可能性は充分あります。
生卵の場合の時も書きましたが、感染源から手に付着しそこからまな板や包丁に付着、もしくは直接まな板などに付着し、その後手を洗っていてもまたサルモネラ菌に汚染されたまな板や包丁に触れることによって感染拡大するのです。
卵を触った手やまな板、包丁は次に使用する前に必ず洗浄した方がいいでしょう。
熱湯消毒も有効ですが、家庭で対応する場合手間にもなりますし食器洗い洗剤で洗浄するだけでも充分効果はありますのでそちらをお勧めします。もし熱湯消毒をするのであれば最後にするだけで充分でしょう。